この記事では、SDNとOpenFlowについて、初心者にも分かりやすく、図解付きで丁寧に解説しています!
SDNとOpenFlow
- SDNはネットワーク機器を「データ転送部分」と「制御部分」に分けて、制御部分をソフトウェアで集中的にコントロールする
- SDNを実現する技術の一つがOpenFlow
ネットワーク機器には2つの機能がある
ルータやスイッチなどのネットワーク機器にはデータプレーンとコントロールプレーンと呼ばれる2つの機能を持ちます。
データプレーンはデータを転送するための機能を持ちます。一方、コントロールプレーンはどのようにデータを転送すれば良いか等を制御する機能を持ちます。
コントロールプレーンがデータをどう転送すれば良いか決めて、データプレーンがそれに従ってデータを実際に転送する、みたいな感じです。

SDNとOpenFlow
ネットワーク機器が複数存在する場合、従来は一つ一つ人間の手で設定していく必要がありました。設定を変えるのは勿論、コントロールプレーンです。データプレーンはただデータを転送するだけなので、設定を変えることはありません。

ここで登場するのがSDN(Software-Defined Networking)です。SDNはネットワーク機器のコントロールプレーンをソフトウェアでまとめてコントロールする手法です。

SDNを実現する技術の1つにOpenFlowがあります。SDNとOpenFlowは別の意味の言葉ではなく、SDNの中にOpenFlowがあるって感じですね。SNSの中にYoutubeやインスタがあるみたいなイメージです。

応用情報技術者試験での出題例
令和6年度春期問34
応用情報技術者
午前試験 令和6年度春期問34
OpenFlowを使ったSDN(Software-Defined Networking)の説明として,適切なものはどれか。
ア 単一の物理サーバ内の仮想サーバ同士が,外部のネットワーク機器を経由せずに,物理サーバ内部のソフトウェアで実現された仮想スイッチを経由して,通信する方式
イ データを転送するネットワーク機器とは分離したソフトウェアによって,ネットワーク機器を集中的に制御,管理するアーキテクチャ
ウ プロトコルの文法を形式言語を使って厳密に定義する,ISOで標準化された通信プロトコルの規格
エ ルータやスイッチの機器内部で動作するソフトウェアを,オープンソースソフトウェア(OSS)で実現する方式
正解は”イ”
ネットワーク機器を「データ転送部分」と「制御部分」に分けて、制御部分をソフトウェアによって集中的にコントロールするのがSDNです。よって、答えはイです。
令和4年度春期問35
応用情報技術者
午前試験 令和4年度春期問35
OpenFlowを使ったSDN(Software-Defined Networking)の説明として,適切なものはどれか。
ア インターネットのドメイン名を管理する世界規模の分散データベースを用いて,IPアドレスの代わりに名前を指定して通信できるようにする仕組み
イ 携帯電話網において,回線交換方式ではなく,バケット交換方式で音声通話を実現する方式
ウ ストレージ装置とサーバを接続し,WWW(World Wide Name)によってノードやポートを識別するストレージ用ネットワーク
エ データ転送機能とネットワーク制御機能を論理的に分離し,ネットワーク制御を集中的に行うことを可能にしたアーキテクチャ
正解は”エ”
ネットワーク機器を「データ転送部分」と「制御部分」に分けて、制御部分をソフトウェアによって集中的にコントロールするのがSDNです。よって、答えはエです。
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