この記事ではイーサネットとCSMA/CD方式についてIT初心者にも分かりやすく解説します。
LANとWAN
- LANはオフィスや家のような限定的な範囲で使うネットワーク
- WANはLAN同士を接続するネットワーク
イーサネット
- イーサネットは通信機器同士を接続する有線LANで使われている規格
CSMA/CD方式
- CSMA/CD方式では、他の通信機器が伝送媒体を使っていないことを確認してからデータを送信する
- データの衝突を検知した時は、ランダムな時間の経過後に再度送信する
応用情報ではイーサネットとCSMA/CD方式に関する問題が出題されます。是非最後までご覧ください。
LANとWAN
LANはLocal Area Networkの略でオフィスや家のような限定的な範囲で使うネットワークです。WANはWide Area Networkの略で離れた場所にあるLAN同士を接続するネットワークです。
イーサネット
イーサネットは通信機器同士を接続する有線LANで使われる規格です。
様々なメーカで作られたコンピュータでも有線LANで接続できるのはイーサネットという標準の規格があるからです。
PLC
PLCはPower Line Communicationsの略で、電力を供給する電力線を通信回線としても利用する技術です。
CSMA/CD方式
イーサネットが採用している通信方式にCSMA/CD方式があります。
CSMA/CD方式ではネットワーク上の通信状況を監視して、他に伝送しているコンピュータがない場合はデータを送信します。
それでも同時に送信してしまい、送信データ同士が衝突してしまうことがあります。
衝突が起きた時は、各々が適当に決めた時間分待機してから、再度送信します。
応用情報技術者試験での出題例
令和6年度春期問30
応用情報技術者
午前試験 令和6年度春期問30
CSMA/CD方式のLANに接続されたノードの送信動作として,適切なものはどれか。
ア 各ノードに論理的な順位付けを行い,送信権を順次受け渡し,これを受け取ったノードだけが送信を行う。
イ 各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ,使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。
ウ 各ノードを環状に接続して,送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ,これを受け取ったノードだけが送信を行う。
エ タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。
正解は”イ”
CSMA/CD方式では伝送媒体が使用中でなければ送信を行い、衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行います。
令和5年度春期問31
応用情報技術者
午前試験 令和5年度春期問31
通信技術の一つであるPLCの説明として,適切なものはどれか。
ア 音声データをIPネットワークで伝送する技術
イ 電力線を通信回線として利用する技術
ウ 無線LANの標準規格であるIEEE 802.11シリーズの総称
エ 無線通信における暗号化技術
正解は”イ”
電力線を通信回線として利用する技術をPLCと呼びます。