●スケールアウトとは
物理サーバの台数を増やして、全体の性能を上げる方法。
●出題された回(平成29年度春期以降)
令和元年度秋期/平成30年度春期
スケールアウトの説明
スケールアウトとは、物理サーバの台数を増やして、全体の性能を上げる方法です。
サーバの台数が増えれば、その分、並行処理が出来るので、全体の性能は上がりますよね。
ちなみに、物理サーバの台数を減らして、無駄なコストを削減する方法をスケールインと言います。同時に抑えておきましょう。
過去問
応用情報技術者 午前試験
令和元年度秋期問13
システムの性能を向上させるための方法として、スケールアウトが適しているシステムはどれか。
ア 一連の大きな処理を一括して実行しなければならないので、並列処理が困難な処理が中心のシステム
イ 参照系のトランザクションが多いので、複数のサーバで分散処理を行っているシステム
ウ データを追加するトランザクションが多いので、データの整合性を取るためのオーバヘッドを小さくしなければならないシステム
エ 同一のマスタデータベースがシステム内に複数配置されているので、マスタを更新する際にはデータベース間で整合性を保持しなければならないシステム
正解は”イ”
スケールアウトはサーバの台数を増やすことで同時並行可能な処理を増やしシステムの性能を向上させる方法です。
同時並行可能な処理を増やすので、データの整合性に注意する必要があります。
イ:既に分散処理をしているのでスケールアウトに適しています。
よって、”イ”が正解です。
ちなみに、
ア:並列処理が困難なのでスケールアウトは適していません。
ウ:並列処理が増えるとデータの整合性を取るのが難しくなります。よって、スケールアウトは適していません。
エ:並列処理が増えるとデータの整合性を取るのが難しくなります。よって、スケールアウトは適していません。
応用情報技術者 午前試験
平成30年度春期問14
物理サーバのスケールアウトに関する記述として、適切なものはどれか。
ア サーバのCPUを高性能なものに交換することによって、サーバ当たりの処理能力を向上させること
イ サーバの台数を増やして負荷分散することによって、サーバ群としての処理能力を向上させること
ウ サーバのディスクを増設して冗長化することによって、サーバ当たりの信頼性を向上させること
エ サーバのメモリを増設することによって、単位時間当たりの処理能力を向上させること
正解は”イ”
サーバの台数を増やすことで同時並行可能な処理を増やしシステムの性能を向上させるのがスケールアウトです。よって、”イ”が正解です。
ちなみに、
1つ1つのサーバの性能を上げることでシステム全体の性能を向上させる方法をスケールアップと言います。
ア:スケールアップ
ウ:スケールアップ
エ:スケールアップ
です。