●ガベージコレクションとは
プログラムで使用しなくなったメモリを解放し、再利用可能にする機能。
●出題された回(平成29年度春期以降)
令和3年度春期/令和2年度秋期
ガベージコレクションの説明
ガベージコレクションとは、プログラムで使用していないメモリを解放し、再利用可能にする機能です。ガベージには「ごみ」という意味があります。
プログラムは動作する時、メモリ領域を確保し、処理に必要なデータをメモリ上に読み書きします。そして、プログラムの終了後は不要になったメモリ領域を解放し、次のプログラム実行に備えてメモリを空けておきます。
しかし、プログラムの中には不要になったメモリ領域の解放を忘れるやつもいます。この解放し忘れたメモリ領域を解放する機能がガベージコレクションです。
過去問
応用情報技術者 午前試験
令和3年度春期問18
プログラム実行時の主記憶管理に関する記述として、適切なものはどれか。
ア 主記憶の空き領域を結合して一つの連続した領域にすることを、可変区画方式という。
イ プログラムが使用しなくなったヒープ領域を回収して再度使用可能にすることを、ガーベジコレクションという。
ウ プログラムの実行中に主記憶内でモジュールの格納位置を移動させることを、動的リンキングという。
エ プログラムの実行中に必要になった時点でモジュールをロードすることを、動的再配置という。
正解は”イ”
プログラムが使用しなくなったメモリ領域を解放して再度使用可能にするのが、ガベージコレクションです。よって、”イ”が正解です。
ちなみに、ヒープ領域とはプログラムが使用できるメモリ領域のことです。
応用情報技術者 午前試験
令和2年度秋期問16
記憶領域の動的な割当て及び解放を繰り返すことによって、どこからも利用されない記憶領域が発生することがある。このような記憶領域を再び利用可能にする機能はどれか。
ア ガベージコレクション イ スタック
ウ ヒープ エ フラグメンテーション
正解は”ア”
プログラムが使用しなくなったメモリ領域を解放して再度使用可能にするのが、ガベージコレクションです。よって、”ア”が正解です。