【応用情報技術者】ウェルノウンポート番号とは何か

ウェルノウンポート番号の説明

ウェルノウンポート番号とは、標準的なプロトコルやサービスに対して使われる、ポート番号のうち0から1023まで割り当てられた番号です。一般的に知られているのでウェルノウンポート番号と呼ばれています。

以下がウェルノウンポート番号の例です。

• SMTP(25)：メールの送信に使用されるプロトコル。
• POP3(110)：メールの受信に使用されるプロトコル。
• DNS(53)：ドメイン名からIPアドレスへの変換を行うプロトコル。
• FTPデータポート(20)：ファイルの転送に使用されるポート。
• FTP制御ポート(21)：クライアントとサーバの間で制御情報をやり取りするポート。

FTPのポート番号

FTPとは

FTPはFile Transfer Protocolの略で、ネットワーク上でファイルを転送する際に使用されるプロトコルです。

FTPには20番ポートと21番ポートが使われます。

21番ポート：制御ポート

FTPサーバは21番ポートでクライアントPCからの接続を待ち受けます。クライアントPCから接続依頼が来たら、クライアントPCとの接続を確立してファイルの送信指示等を送ります。

20番ポート：データポート

FTPサーバは20番ポートでクライアントPCとファイルのやり取りを行います。

FTPにポートが2つある理由

FTPに2つのポートがある理由は、データのやり取りをスムーズにするためです。

1つのポートで同時に送信できるデータは1つだけで、複数のデータを同時に送信することは出来ません。

ファイルの中には容量が大きく、送信するのに時間が掛かるものも存在します。仮にポートが1つしか無い場合、容量の大きなファイルの送信中にキャンセル指示を送るとき、ファイルの送信が完了するまでキャンセル指示を送れないという事態になります。

そのようなことを防ぐために、ファイル送信用のポートと制御情報をやり取りするポートの2つが存在します。

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