●ファウンドリとは
他社製品の委託製造を専門にすること。
●出題された回(平成29年度春期以降)
令和4年度春期/令和3年度秋期/令和元年秋期/平成29年度秋期/平成29年度春期
ファウンドリの説明
ファウンドリとは、半導体の製造を専門とする企業です。
自社で製品の企画・設計・開発は行わずに、製造を専門に行います。
ファウンドリ企業の特徴
製造に関する技術力が強い
ファウンドリ企業は設計や開発を行わず、製造のみに特化しているため高度な半導体製造技術を持つことが多いです。あらゆる依頼に対して柔軟に対応出来る技術力があると多くの企業から依頼されるファウンドリ企業になります。
大規模生産が可能
半導体の製造には高い技術力が必要なので、当然、大規模生産にも高い技術力が必要になります。ファウンドリ企業は工場の設備投資に集中できるため、大規模生産のための技術に必要な投資も可能になります。
需要に対して柔軟に対応する必要がある
半導体に求められる技術が変化した場合、製造プロセスも変化しなければいけません。ファウンドリ企業は製造を専門にしている企業なので、それらの需要の変化に対して柔軟に、かつ、迅速に対応する必要があります。
ファブレス企業
ファブレス企業とは、製品の企画・設計・開発を専門に行い、製造は外部委託する企業です。ファブレス企業も応用情報に出題されるので同時に抑えておきましょう！
過去問
応用情報技術者 午前試験
令和4年度春期問70
半導体産業において、ファブレス企業と比較したファウンドリ企業のビジネスモデルの特長として、適切なものはどれか。
ア 工場での生産をアウトソーシングして、生産設備への投資を抑える。
イ 自社製品の設計、マーケティングに注力し、新市場を開拓する。
ウ 自社製品の販売に注力し、売上げを拡大する。
エ 複数の企業から生産だけを専門に請け負い、多くの製品を低コストで生産する。
正解は”エ”
ファブレス企業から生産を請け負うのがファウンドリ企業なので、”エ”が正解です。
応用情報技術者 午前試験
令和3年度秋期問66、令和元年秋期問66
半導体メーカが行っているファウンドリサービスの説明として、適切なものはどれか。
ア 商号や商標の使用権とともに、一定地域内での商品の独占販売権を与える。
イ 自社で半導体製品の企画、設計から製造までを一貫して行い、それを自社ブランドで販売する。
ウ 製造設備をもたず、半導体製品の企画、設計及び開発を専門に行う。
エ 他社から製造委託を受けて、半導体製品の製造を行う。
正解は”エ”
他社から委託を受けて製造をするのがファウンドリサービスなので、”エ”が正解です。
応用情報技術者 午前試験
平成29年度秋期問66
半導体ファブレス企業の説明として、適切なものはどれか。
ア 委託者の依頼を受けて、自社工場で半導体製造だけを行う。
イ 自社で設計し、自社工場で生産した製品を相手先ブランドで納入する。
ウ 自社内で回路設計から製造まで全ての設備をもち、自社ブランド製品を販売する。
エ 製品の企画、設計及び開発は行うが、半導体製造の工場は所有しない。
正解は”エ”
製品の企画、設計及び開発は行うが、製造は委託するのがファブレス企業なので、”エ”が正解です。
応用情報技術者 午前試験
平成29年度春期問65
組込みシステム開発において、製品に搭載するLSIを新規に開発したい。LSI設計を自社で行い、LSI製造を外部に委託する場合の委託先として、適切なものはどれか。
ア IPプロバイダ イ デザインハウス
ウ ファウンドリ エ ファブレスメーカ
正解は”ウ”
設計のみを行うファブレスメーカから委託を受ける製造だけをする企業がファウンドリなので、”ウ”が正解です。
