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【応用情報技術者】差分バックアップ方式とは何か

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●差分バックアップ方式とは
フルバックアップを行った時点からの変更点のみバックアップを取っていく方式。

出題された回(平成29年度春期以降)
令和3年度秋期/令和3年度春期/平成31年度春期/平成29年度秋期

差分バックアップ方式の説明

差分バックアップ方式とは、フルバックアップを取った時から変更があった分のデータだけバックアップを行う方式です。

下図のようにフルバックアップとの変更分だけバックアップを取ります。
(右のオレンジの領域がバックアップを取る領域)

差分バックアップは、フルバックアップから変更された部分を全てバックアップするので、1日目のバックアップデータと4日目のバックアップデータだけで全てを復旧することが出来ます。しかし、日に日にバックアップする時間と容量は増えていきます。

同時に抑えておきたい「フルバックアップ方式」

フルバックアップ方式とは、毎回全データのバックアップを行う方式です

下図のように、毎回全てのデータのバックアップを取ります。

フルバックアップは、毎回全てのデータをバックアップするため、最新のバックアップデータを使えば1回で全てのデータを復旧出来て楽というメリットがあります。しかし、差分バックアップ方式以上に、日に日にバックアップに必要な時間や容量が増えていくというデメリットもあります。

過去問

応用情報技術者 午前試験
令和3年度秋期問55、平成31年度春期
問56

次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき、バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。

〔処理条件〕

(1):毎月初日(1日)にフルバックアップを取る。フルバックアップは1本の磁気テープに1回分を記録する。

(2):フルバックアップを取った翌日から次のフルバックアップを取るまでは、毎日、差分バックアップを取る。差分バックアップは、差分バックアップ用としてフルバックアップとは別の磁気テープに追記録し、1本に1カ月分を記録する。

(3):常に6か月前の同一日までのデータについて、指定日の状態にファイルを復元できるようにする。ただし、6か月前の月に同一日が存在しない場合は、当該月の末日までのデータについて、指定日の状態にファイルを復元できるようにする (例:本日が10月31日の場合は、4月30日までのデータについて、指定日の状態にファイルを復元できるようにする)。

ア 12     イ 13     ウ 14     エ 15

正解と解説

正解は”ウ”
10月31日時点で、4月~10月の7か月分のデータを復旧できる必要があります。
1か月分のデータはフルバックアップ用の1本と差分バックアップ用の1本で合計2本必要となります。
よって、2本×7か月=14本が答えになります。

応用情報技術者 午前試験
令和3年度春期問57、平成29年度秋期
問56

フルバックアップ方式と差分バックアップ方式を用いた運用に関する記述のうち、適切なものはどれか。

ア 障害からの復旧時に差分バックアップのデータだけ処理すればよいので、フルバックアップ方式に比べて復旧時間が短い。

イ フルバックアップのデータで復元した後に、差分バックアップのデータを反映させて復旧する。

ウ フルバックアップ方式と差分バックアップ方式を併用して運用することはできない。

エ フルバックアップ方式に比べ、差分バックアップ方式はバックアップに要する時間が長い。

正解と解説

正解は”イ”