【基本情報】ソフトウェアとOSの役割、デバイスドライバについて解説

お茶ん太

この記事では、ソフトウェアの基本とOSの役割とデバイスドライバについて、初心者にも分かりやすく、図解付きで丁寧に解説しています！

ソフトウェアとOS

デバイスドライバ

ソフトウェアの役割

コンピュータは五大装置と呼ばれるハードウェアで構成されています。
しかし、ハードウェアはハードウェアだけではただの機械の塊です。

ソフトウェアはハードウェアに命を吹き込み、コンピュータとして動くようにするものです。人間で言うと、臓器や血液がハードウェアで心や脳がソフトウェアのような感じですね。

ソフトウェアには、基本ソフトウェア・ミドルウェア・応用ソフトウェアがあります。
その中でも基本ソフトウェアであるOSについて詳しく解説します。

OSはOperating Systemの略で、コンピュータで出来る基本的な動作を実現するためのソフトウェアです。コンピュータとして最低限出来ないといけないことを出来るようにするのがOSというイメージですね。

OSは制御プログラム、言語プロセッサ、ユーティリティの3つから成り立っています。
この中でも制御プログラムの役割は重要でカーネルと呼ばれています。

言語プロセッサはプログラマーが書いたソースコードをCPUが理解できる機械語(0と1だけの言語)に翻訳する役割を持ちます。

カーネルの役割は多岐に渡りますが、ここでは代表的なものを見ていきます。

カーネルは応用ソフトウェア（アプリ）とハードウェアの仲介をします。
例えば、キーボードで「A」と入力したときに、アプリに「A」が入力されたよ、と教えてあげるのはカーネルの役割です。

デバイスドライバ

デバイスドライバは、コンピュータに接続したマウスやプリンタ等の周辺機器を制御するためのソフトウェアです。デバイスドライバはOSとハードウェアの橋渡しをするプログラムです。

個々のハードウェアには、それぞれ固有の機能があります。
しかし、ハードウェア毎に固有の機能をOSが制御するのは難しいんですね。
それをすると、新しいハードウェアが発売される度に、OSがそのハードウェアを制御出来るように作り直さないといけなくなるからですね。

ここで出てくるのがデバイスドライバです。
デバイスドライバは、個々のハードウェアを制御・管理するプログラムなので、
OSはデバイスドライバに、やって欲しい処理を依頼するだけで良くなります。

ちなみに、マウスやキーボード等、ハードウェア毎に機能の差が少ない装置は、企業間で共通の仕様が決められており、OSに最初から付いている標準のドライバで使用出来ることが多いです。

カーネルは複数タスク間でどのタスクを優先的にCPUに処理させるか、といったCPUの使用権を管理します。ちなみに、タスクとはコンピュータが実行する命令の単位です。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

プログラムは普段補助記憶装置に保管されていますが、実行するときは主記憶装置にロードします。主記憶装置へのロードや、主記憶装置のどこにロードするのかを制御しているのもカーネルです。

OSとデバイスドライバ

OSはコンピュータで出来る基本的な動作を実現するためのソフトウェア。

デバイスドライバはコンピュータに接続したマウスやプリンタ等の周辺機器を制御するためのソフトウェア。

基本情報技術者
午前試験平成31年度春期問17

デバイスドライバの説明として，適切なものはどれか。

ア　PCに接続された周辺機器を制御するソフトウェア

イ　アプリケーションプログラムをPCに導入するソフトウェア

ウ　キーボードなどの操作手順を登録して，その操作を自動化するソフトウェア

エ　他のPCに入り込んで不利益をもたらすソフトウェア

正解と解説

正解は”ア”

デバイスドライバとはPCに接続された周辺機器を制御するソフトウェアです。