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【応用情報技術者】リーンスタートアップとは何か

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●リーンスタートアップとは
最低限の製品・サービスを最低限のコストで作り、顧客の反応を見て、フィードバックをしながら改良する開発マネジメント手法。

出題された回(平成29年度春期以降)
令和3年度秋期

リーンスタートアップの説明

リーンスタートアップとは、最低限の製品・サービスを最低限のコストで作り、顧客の反応を見て、フィードバックをしながら改良する開発マネジメント手法です。

リーンスタートアップはエリック・リース(Eric Ries)によって提唱され、彼の著書「The Lean StartUp」に詳しく説明されています。

リーンスタートアップのやり方

Build-Measure-Learnサイクル

リーンスタートアップでは、アイデアをすぐに製品やサービスに反映させて市場に投入します。その後、顧客のフィードバックを収集して再度製品やサービスを改良するサイクルを繰り返します。

顧客のフィードバックを元に製品の改良を行うため、無駄な開発やリソースを最小限に抑え、市場の需要に沿った製品の開発が出来ます。

Minimum Viable Product(MVP)

MVPは必要最低限の機能を持つ製品やサービスのことです。リーンスタートアップではMVPを素早く開発して、市場に投入することで、アイデアが市場の需要に合うのか検証し、顧客からのフィードバックを収集します。

Pivot and Persist

リーンスタートアップでは顧客から収集したフィードバックを元に製品が持つ機能の方向性を変更します。これを「ピボット(Pivot)」と言います。一方で、そのままでも成功しそうな場合は、現状の機能を維持します。これを「パーシスト(Persist)」と言います。

Customer Action Model

リーンスタートアップでは顧客の反応を調査して、フィードバックを集めることが重要です。このフィードバックによって製品の方向性を決めることが出来ます。

リーンスタートアップの成功例

リーンスタートアップの成功例にAirbnb(エアービーアンドビー)があります。

Airbnbとは

Airbnbは世界中の宿泊施設をネットで予約できるサービスです。普通のホテルや旅館と違うのは、宿泊場所が運営会社に管理された建物に限らない所です。一般の利用者が提供するアパートの一室や別荘などの空き部屋を宿泊場所として提供します。

Airbnbがリーンスタートアップで成功した事例

Airbnbの創始者であるチェスキーとゲビアは最初自分たちのアパートを貸し出すことでサービスを開始しました。そこから顧客の反応を見てサービスを改良しながら事業を拡大していき、Airbnbを成長させることが出来ました。

過去問

応用情報技術者 午前試験
令和3年度秋期問69

新しい事業に取り組む際の手法として、E.リースが提唱したリーンスタートアップの説明はどれか。

ア 国・地方公共団体など、公共機関の補助金・助成金の交付を前提とし、事前に詳細な事業計画を検討・立案した上で、公共性のある事業を立ち上げる手法

イ 市場環境の変化によって競争力を喪失した事業分野に対して、経営資源を大規模に追加投入し、リニューアルすることによって、基幹事業として再出発を期す手法

ウ 持続可能な事業を迅速に構築し、展開するために、あらかじめ詳細に立案された事業計画を厳格に遂行して、成果の検証や計画の変更を最小限にとどめる手法

エ 実用最小限の製品・サービスを短期間で作り、構築・計画・学習というフィードバックループで改良や方向転換をして、継続的にイノベーションを行う手法

正解と解説

正解は”エ”
最小限の製品・サービスを短期間で作り、フィードバックしながら改良して開発する手法がリーンスタートアップなので、”エ”が正解です。