●オプトインとは
ユーザーに情報を配信する際、事前に許可を求めること。
●オプトアウトとは
ユーザーに事前の許可を取らずに情報を配信し、情報が不要であれば受け取り拒否をすること。
●出題された回(平成29年度春期以降)
令和3年度秋期/令和3年度春期/平成30年度秋期
オプトイン/オプトアウトの説明
オプトインとは、ユーザーに情報やサービスを配信する際、事前に許可を求めることで、
オプトアウトとは、ユーザーに事前の許可なく配信された情報やサービスに対して、受信を拒否する権利のことです。オプト(opt)には選ぶという意味があります。
オプトイン
オプトインでは、事前にユーザーが能動的に情報の配信を許可します。例えば、ニュースレターの定期購読サービスに登録する場合、ユーザーは能動的にサービスに登録して、企業はニュースレターの配信を行います。これがオプトインの一例です。
オプトインはユーザーの同意を尊重するため、プライバシー保護の観点から重要です。
オプトアウト
オプトアウトでは、企業がユーザーの許可なく配信した情報に対して、不要であればユーザーが情報の受け取りを拒否します。例えば、企業が不特定多数にメールを配信する場合は「購読解除」リンクも同時に送り、ユーザーが受け取りを拒否する場合はそのリンクから受け取り拒否を行います。
特定電子メール法
特定電子メールとは
そもそも、特定電子メールとは、サービスや商品の広告又は宣伝の内容を含むメールのことです。例えば、商品購入のためのリンクが貼られているメールも特定電子メールに含まれます。
特定電子メール法
特定電子メール法は、不特定多数に特定電子メールを送信する、いわゆる迷惑メールを規制するために施行された法律です。
なので、事前にユーザーからの許可を得ずに広告や宣伝を送るオプトアウト方式での情報の配信は原則禁止になります。
ユーザーに特定電子メールを送る際はオプトイン方式で情報配信することが求められます。
過去問
応用情報技術者 午前試験
令和3年度秋期問79
企業が、”特定電子メールの送信の適正化等に関する法律”に定められた特定電子メールに該当する広告宣伝メールを送信する場合に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア SMSで送信する場合はオプトアウト方式を利用する。
イ オプトイン方式、オプトアウト方式のいずれかを企業が自ら選択する。
ウ 原則としてオプトアウト方式を利用する。
エ 原則としてオプトイン方式を利用する。
正解は”エ”
広告宣伝メールを送る場合は、ユーザーに許可を取って送るオプトイン方式を利用する必要があるので、”エ”が正解です。
応用情報技術者 午前試験
令和3年度春期問79
特定電子メール法における規制の対象に関する説明のうち、適切なものはどれか。
ア 海外の電気通信設備から国内の電気通信設備に送信される電子メールは、広告又は宣伝が含まれていても、規制の対象外である。
イ 携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)は、広告又は宣伝が含まれていれば、規制の対象である。
ウ 政治団体が、自らの政策の普及や啓発を行うために送信する電子メールは、規制の対象である。
エ 取引上の条件を案内する事務連絡や料金請求のお知らせなど取引関係に係る通知を含む電子メールは、広告又は宣伝が含まれていなくても規制の対象である。
正解は”イ”
特定電子メール法ではSMSも含め、広告宣伝を送るときはユーザーに許可を求めるオプトイン方式を利用する必要があるので、”イ”が正解です。
応用情報技術者 午前試験
平成30年度秋期問79
広告や宣伝目的の電子メールを一方的に送信することを規制する法律はどれか。
ア 電子消費者契約法 イ 特定電子メール法
ウ 不正競争防止法 エ プロパイダ責任制限法
正解は”イ”
特定電子メール法では、広告宣伝を送るときにユーザーに許可を求めないオプトアウト方式は規制されています。なので、”イ”が正解です。