●ターゲットリターン価格設定とは
目標とする利益を達成するように製品の価格を設定する方法。
●出題された回(平成29年度春期以降)
令和4年度秋期/平成30年度春期
ターゲットリターン価格設定の説明
ターゲットリターン価格設定とは、目標とする利益を達成するように製品の価格を設定する方法です。
ターゲットリターン価格設定では、目標とする利益に原価を足すことで価格を決定します。
目標利益が高い場合、製品の価格も高くなってしまうため、顧客から受け入れられないリスクがあります。
(おまけ)製品の価格を決めるのは難しい?
「シダモ」と言うエチオピア南部の特定の地域で生産される高品質で人気の高いコーヒー豆を栽培している企業がありました。
ある時、その企業はシダモ豆の価格を引き上げましたが、その価格設定がコーヒー生産者にとって不利益であると多くの批判を受けました。
しかし企業は、希少で栽培が難しいシダモを栽培する農家に対して十分な利益を確保して、シダモ豆の供給を維持するために必要な価格設定だと主張しました。
このように、価格設定には利益の追求だけではなく、農家を守るという社会的責任の追及も重要な要素になります。
過去問
応用情報技術者 午前試験
令和4年度秋期問68、平成30年度春期問69
ターゲットリターン価格設定の説明はどれか。
ア 競合の価格を十分に考慮した上で価格を決定する。
イ 顧客層,時間帯,場所など市場セグメントごとに異なった価格を決定する。
ウ 目標とする投資収益率を実現するように価格を決定する。
エ リサーチなどによる消費者の値頃感に基づいて価格を決定する。
正解と解説
正解は”ウ”
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