●ターンアラウンドタイムとは
システムに処理要求を送ってからジョブの実行が完了するまでの時間。
●出題された回(平成29年度春期以降)
令和3年度春期/平成31年度春期/平成29年度秋期
ターンアラウンドタイムの説明
ターンアラウンドタイムとは、システムに処理要求を送ってからジョブの実行が完了するまでの時間です。
下図で言うと、ターンアラウンドタイムは①の入力が終わってから⑥で結果が出力されるまでの時間です。
過去問
応用情報技術者 午前試験
令和3年度春期問16、平成29年度秋期問15
ジョブの多重度が1で、到着順にジョブが実行されるシステムにおいて、表に示す状態のジョブA~Cを処理するとき、ジョブCが到着してから実行が終了するまでのターンアラウンドタイムは何秒か。ここで、 OSのオーバヘッドは考慮しないものとする。
ア 11 イ 12 ウ 13 エ 14
正解は”ア”
到着順にジョブが実行されるので、
一番最初にジョブA→二番目にジョブB→最後にジョブCを実行します。
なので、ジョブCが完了するのは、5+6+3=14秒時点になります。
よって、ジョブCのターンアラウンドタイムは14-3=11秒です。
応用情報技術者 午前試験
平成31年度春期問16
五つのジョブA~Eに対して、ジョブの多重度が1で、処理時間順方式のスケジューリングを適用した場合、ジョブBのターンアラウンドタイムは何秒か。ここで、OSのオーバヘッドは考慮しないものとする。
ア 8 イ 9 ウ 10 エ 11
正解は”エ”
処理時間順方式とは、処理時間が短いタスクから優先的に実行するスケジューリング方式です。
①0秒時点では、ジョブAしか到着していないのでジョブAを実行します。
②ジョブAが完了した時点(2秒時点)で、ジョブBとジョブCが待機しています。
ジョブCの方がジョブBより処理時間が短いので、先にジョブCを実行します。
③ジョブCが完了した時点(5秒時点)で、ジョブBとジョブDとジョブEが待機しています。
処理時間が一番短いのはジョブEなので、ジョブEを実行します。
④ジョブEが完了した時点(6秒時点)で、ジョブBとジョブDが待機しています。
処理時間が一番短いのはジョブDなので、ジョブDを実行します。
⑤ジョブDが完了した時点(8秒時点)で、ジョブBだけが待機しています。
なので、ジョブBを実行します。
ジョブBが入力されたのが1秒時点、完了したのが12秒時点なので、
ターンアラウンドタイムは11秒になります。