●コンテナ型仮想化とは
アプリケーションやサービスを独立した環境で実行するための仮想化技術。
●出題された回(平成29年度春期以降)
令和4年度秋期/令和3年度秋期
コンテナ型仮想化の説明
コンテナ型仮想化とは、アプリケーションやサービスを独立した環境で実行するための仮想化技術です。
仮想化とは
仮想化とは物理サーバのリソースを分割して運用する技術です。
従来はWebサーバやメールサーバなど利用するアプリケーション毎に物理サーバを用意していましたが、仮想化することで1台の物理サーバ上に仮想サーバを立てて、アプリケーションを複数動かすことが出来るようになります。
コンテナ型仮想化とは
一般的な仮想化ではアプリ毎にOS(ゲストOS)を構築しますが、コンテナ型仮想化では、アプリが使うメモリやファイルなどをまとめ、アプリ実行時には物理サーバにインストールされているOS(ホストOS)を使います。
コンテナ型仮想化では一般的な仮想化と違い、アプリを構築する際にゲストOSを構築する必要が無いので、必要なメモリや管理コストが少なく済みます。
しかし、ホストOSしか使えないので、構築できるアプリの自由度は一般的な仮想化より低くなります。
過去問
応用情報技術者 午前試験
令和4年度秋期問12
コンテナ型仮想化の説明として、適切なものはどれか。
ア 物理サーバと物理サーバの仮想環境とがOSを共有するので、物理サーバか物理サーバの仮想環境のどちらかにOSをもてばよい。
イ 物理サーバにホストOSをもたず、物理サーバにインストールした仮想化ソフトウェアによって、個別のゲストOSをもった仮想サーバを動作させる。
ウ 物理サーバのホストOSと仮想化ソフトウェアによって、プログラムの実行環境を仮想化するので、仮想サーバに個別のゲストOSをもたない。
エ 物理サーバのホストOSにインストールした仮想化ソフトウェアによって、個別のゲストOSをもった仮想サーバを動作させる。
正解は”ウ”
応用情報技術者 午前試験
令和3年度秋期問14
コンテナ型仮想化の説明として、適切なものはどれか。
ア アプリケーションの起動に必要なプログラムやライブラリなどをまとめ、ホストOSで動作させるので、独立性を保ちながら複数のアプリケーションを稼働できる。
イ サーバで仮想化ソフトウェアを動かし、その上で複数のゲストOSを稼働させるので、サーバのOSとは異なるOSも稼働できる。
ウ サーバで実行されたアプリケーションの画面情報をクライアントに送信し、クライアントからは端末の操作情報がサーバに送信されるので、クライアントにアプリケーションをインストールしなくても利用できる。
エ ホストOSで仮想化ソフトウェアを動かし、その上で複数のゲストOSを稼働させるので、物理サーバヘアクセスするにはホストOSを経由する必要がある。
正解は”ア”