●レンダリングとは
データをもとにして画像・映像・音声を生成すること。
●出題された回(平成29年度春期以降)
平成31年度春期/平成30年度秋期
レンダリングの説明
レンダリングとは、数値や配列で表現された抽象的なデータをもとにして画像・映像・音声を生成することです。レンダリングには「翻訳」という意味があります。
レンダリング手法の例
レンダリングには「レイトレーシング法」「ラジオシティ法」といった手法があります。
レイトレーシング法
レイトレーシング法を使うと、光の屈折や反射、物体の透明度の表現が出来ます。
レイトレーシング法も応用情報技術者試験で出題されるので、こちらも参考にして下さい。
ラジオシティ法
ラジオシティ法を使うと、複数の物体が反射した光がお互いを照らした時の輝度を表現出来ます。ラジオシティ法も応用情報技術者試験で出題されるので、こちらも参考にして下さい。
レイトレーシング法とラジオシティ法の違いですが、レイトレーシング法は鏡面加工のようなはっきりとした反射の光を表現する一方で、ラジオシティ法は他の物に反射した光に照らされて見える光のようなぼんやりとした光を表現します。
過去問
応用情報技術者 午前試験
平成31年度春期問25
コンピュータグラフィックスにおける,レンダリングに関する記述として,適切なものはどれか。
ア 異なる色のピクセルを混ぜて配置することによって,中間色を表現すること
イ 複数の静止画を1枚ずつ連続表示することによって,動画を作ること
ウ 物体の表面に陰影を付けたり,光を反射させたりして,画像を作ること
エ 物体をワイヤフレーム,ポリゴンなどを用いて,モデル化すること
正解は”ウ”
レンダリングでは、画像・動画・音声を作ることが出来ます。作成の元となるのは数値等の抽象的なデータなので、イは誤りです。
応用情報技術者 午前試験
平成30年度秋期問25
バーチャルリアリティにおけるモデリングに関する記述のうち,レンダリングの説明はどれか。
ア ウェアラブルカメラ,慣性センサなどを用いて非言語情報を認識する処理
イ 仮想世界の情報をディスプレイに描画可能な形式の画像に変換する処理
ウ 視覚的に現実世界と仮想世界を融合させるために,それぞれの世界の中に定義された3次元座標を一致させる処理
エ 時間経過とともに生じる物の移動などの変化について,モデル化したものを物理法則などに当てはめて変化させる処理
正解は”イ”